工場や倉庫の安全対策を検討する際に、「縞鋼板の階段が雨で滑るのを防ぎたいけど、どの塗料を選べばいいのか」「すぐに剥がれてしまわないか」など、疑問や不安を抱えている人もいるでしょう。
実は、金属特有の性質に合わせた専用の防滑塗料を選び、適切な下地処理を行うことで、重機が往来するような過酷な環境でも剥がれない確実な安全対策が可能です。
そこで今回は、鉄板や金属向け防滑塗料の特徴をはじめ、塗装が剥がれる原因と対策、そして施工の価格相場についてご紹介していきます。
現場の労災事故を未然に防ぎたい工場管理者や安全担当者はもちろん、既存の滑り止めテープに限界を感じている方も、ぜひ参考にしてみてください。
■鉄板や金属向け防滑塗料

工場や倉庫の屋外階段、スロープなどで使われる鉄板や縞鋼板(チェッカープレート)は、雨や油が付着すると非常に滑りやすくなり、転倒事故の危険性が高まります。こうした金属製の床面に塗布して安全対策を行うのが防滑塗料(滑り止め塗料)です。
・ノンスリップ塗装の特徴
ノンスリップ塗装とは、塗るだけで表面にザラザラとした塗膜(塗料が固まってできる膜)を形成し、スリップ事故を防止する工法です。
金属や鉄部への接着に優れたエポキシ樹脂などの成分が使われることが多く、歩行者の往来だけでなく、フォークリフトやトラックなどの重い車両が走行する過酷な環境でも、高い耐久性と耐摩耗性を発揮します。
階段のステップや通路の全面に塗布することで、雨天時でも安全な通行が可能になります。
・砂入り塗料による摩擦効果
防滑塗料の多くには、骨材(こつざい)と呼ばれる細かく硬い砂のような粒子が混合されています。
この砂入り塗料をローラーなどで床面に塗装することで、表面に微細な凹凸が作られます。靴の裏やタイヤがこの凹凸にしっかりと噛み合うため、水や油で濡れた状態でも強力な摩擦効果が生まれ、滑りを防止します。
スプレータイプの製品や一般的なペンキとは異なり、骨材が物理的な抵抗を生み出すため、確実な安全対策として病院や食品加工の現場などでも採用されています。
・鉄板の滑り止め加工との差
鉄板そのものに模様をつける縞鋼板などの滑り止め加工は、長年の使用によって表面が削れてしまうと滑りやすくなります。また、後から滑り止めテープを貼る補修方法もありますが、金属の凹凸に密着しにくく、車両の通行ですぐに剥がれるという弱点があります。
一方、専用の防滑塗料を用いたコーティング(コート)は、金属の下地(塗る対象の表面)に強力に接着し、隙間なく面で保護するため、テープよりも長持ちします。摩耗した箇所だけを部分的、あるいは全面を塗り直すメンテナンスも容易な点が大きなメリットです。
■金属塗装が剥がれる原因と対策

せっかく滑り止め塗料を塗布しても、短期間で剥がれてしまうケースは少なくありません。金属特有の性質や事前の準備不足が主な理由です。塗膜が剥がれる原因と、長期間効果を維持するための対策を見ていきましょう。
・縞鋼板の汚れと下地処理
塗料が剥がれる最大の原因は、塗布する前の「下地処理(ケレン作業)」が不十分であることです。工場や倉庫の縞鋼板には、目に見えない油分や古いサビ、泥などの汚れがこびりついています。
これらを除去せずに上から塗料を重ねても、接着が悪く汚れと一緒に塗膜が剥がれ落ちてしまいます。専用の薬品や工具を使ってサビや油類を徹底的に落とし、プライマーを規定の時間通りに乾燥させることが、耐久性を向上させる最大のポイントです。
凹凸のあるチェッカープレートは特に汚れが溜まりやすいため、より念入りな作業が必要になります。
・設置環境に合わない塗料
使用する場所の状況に対して、塗料の種類が合っていないことも剥がれの原因になります。
たとえば、フォークリフトや大型車両が頻繁に往来する屋外のスロープに、歩行者専用の安価な水性塗料やスプレーを使用すると、タイヤの強い摩擦や重量に耐えきれずすぐに削れてしまいます。
また、夏場の強い紫外線や冬期などの厳しい気候条件に耐える「耐候性」がない製品を選ぶと、劣化が早まりひび割れが発生します。
重機が走行する場所には強度の高いエポキシ樹脂の溶剤タイプを選ぶなど、用途や通行するものの重量、屋内外の環境に応じた最適な製品を選択することが安全対策において不可欠です。
■滑り止め塗料や施工の価格相場

防滑対策を進めるうえで、材料費や作業にかかるコストは重要な判断基準になります。自分で塗料を購入する場合と、プロに依頼する場合の費用目安をそれぞれ確認しておきましょう。
・市販塗料の価格目安
ホームセンターやオンラインのショップで購入できる市販の滑り止め塗料は、手軽に安全対策を始められるのがメリットです。価格の目安は、主剤と硬化剤を混ぜ合わせて使うエポキシ樹脂などの本格的なセット品で、10kgあたり数万円程度と製品の仕様によって幅があります。
カタログの記載などから1kgあたりで塗布できる面積を割り出し、必要な数量を計算します。階段のステップ数段などの小さな部分的な補修であれば比較的安価に抑えられます。
ただし、塗料本体のほかに、塗布するための専用のローラーやヘラ、下地処理に使う有機溶剤や薬品、養生テープなどの用品も別途揃える必要があるため、これらを含めたトータルの価格で予算を組むことが大切です。
・業者による防滑塗装の単価
一方、専門の業者に防滑塗装を依頼する場合、費用の目安は「1平方メートルあたりの施工単価×塗布する全体の面積」に、サビや油分の除去といった下地処理の作業費を加えた金額となるのが標準です。
単価は、使用する塗料の耐摩耗性の等級や、工場の稼働を止めないための休日・夜間作業といった条件によって変動します。
市販品を購入して自分たちで塗るよりも初期の費用は高くなりますが、業務用の超耐久塗料を使用し、金属特有の性質に合わせた適切な工法で仕上げてもらえます。
短時間で剥がれてしまい、その都度業務を止めて何度も塗り直すメンテナンスの手間や人件費を考慮すれば、長期的には結果として割安になるケースが多く見られます。
■確実な防滑対策は業者へ依頼

縞鋼板(チェッカープレート)の滑りによる転倒事故や、フォークリフトのスリップ事故を防ぐためには、確実な安全対策が求められます。
市販の塗料を使った作業は手軽な反面、金属特有の凹凸に入り込んだ頑固な油汚れの除去や、夏場や冬場といった気温の状況に合わせた乾燥時間の見極めが極めて難しく、短期間で剥がれるリスクが常に伴います。
特に、工場や倉庫のように重い車両が頻繁に往来する過酷な環境では、塗膜の耐久性が事故の防止に直結します。従業員の安全を守り、深刻な労災を防ぐためにも、金属への防滑塗装に特化した専門業者への依頼を強くおすすめします。
プロの技術と専用の製品を組み合わせることで、剥がれにくく長期間にわたって効果を発揮する丈夫な床面を形成できます。
塗膜が剥がれるたびに補修を繰り返すダウンタイム(安全のために通行を制限し、業務が停止してしまう時間)や追加のメンテナンス費用を削減するためにも、まずは実績のある施工業者へ現場の状況を相談してみてください。
■まとめ
工場や倉庫の縞鋼板(チェッカープレート)におけるスリップや転倒事故を防ぐには、現場の環境や通行する重量物に適した「防滑塗料」の選定と、金属特有の性質を踏まえた適切な下地処理が欠かせません。
市販の塗料や滑り止めテープではすぐに剥がれてしまうとお悩みの場合でも、プロによる適切な防滑塗装を施すことで、長期間にわたって安全な作業環境を維持し、繰り返される補修の手間やコストを大幅に削減できます。
■縞鋼板の滑り止め・防滑対策は三和水工へお問い合わせください!

三和水工株式会社は、愛知県名古屋市を拠点に長年培ってきた高い技術力を活かし、狭小スペースや複雑な形状の金属面に対しても確実で耐久性の高い防滑施工をご提供しています。
100%イン-ハウス施工だからこそ実現できる機動力を強みに、お客様の工場稼働を妨げない夜間・休日の施工にも柔軟に対応。重機が往来する現場でも剥がれない業務用の超耐久防滑施工(カパラグリップ等)で、多くの企業様の安全対策を支えてまいりました。
現地調査やお見積もりは無料で承っておりますので、「うちの階段やスロープの条件でも施工できる?」「休日の短時間で施工を完了させたい」など、現場に関する疑問やお悩みは何でもお気軽にご相談ください。
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